立東舎「乙女の本棚」シリーズの作品世界をリアルで体験できる企画展
2023年3月25日から6月11日の約2か月半、ホテル雅叙園東京内の東京都指定有形文化財「百段階段」において、企画展「大正ロマン×百段階段 ~文豪が誘うノスタルジックの世界~」が開催されました。本企画展では、「立東舎」が出版する人気シリーズ「乙女の本棚」の作品世界を、ホテル雅叙園東京様のノスタルジックで魅力的な空間、文化財「百段階段」に、イラスト作品や、物語にまつわるシーンを再現して展示。「乙女の本棚」シリーズファンの皆様はもちろん、企画展を訪れた多くの方々からご好評をいただきました。
日本近代文学の名作短編小説に、現代の人気イラストレーター、漫画家が新たな感性で挿絵を挿入。全イラスト書下ろしにより、文豪たちが描いた世界を鮮やかに蘇らせた珠玉のコラボレーション・シリーズです。短編小説は作家ごとに複数の作品をまとめたかたちで出版されることがほとんどですが、「乙女の本棚」シリーズは、1作品1冊。1作1作の魅力に光をあて、全ページにイラストを配し、小説としても画集としても楽しめる、新たなスタイルの作品としてリリースし続けています。
インプレスグループの出版社リットーミュージックの出版レーベル「立東舎」が出版する人気シリーズ「乙女の本棚」。2023年8月現在、34タイトルを刊行。日本の文豪たちの名作と現代の人気イラストレーターのコラボレーションによる新感覚のイラストレーションノベルです。
本企画展では、「乙女の本棚」シリーズの人気作品6作の世界を文化財「百段階段」の各部屋に展開。作品のイラストパネルに加え、作品の世界観を再現する衣装やオブジェなどを立体的に展示。東京都指定有形文化財「百段階段」の豪奢で不可思議な空間と、同じ時代を生きた文豪たちが描いた世界が見事にマッチし、耽美でノスタルジックな空間を創りだしました。作品ごとに展示物と一緒に写真を撮れる撮影コーナーも設置。展示を鑑賞して楽しむだけでなく、観覧者自身が作品世界に入り込んだかのような体験を提供いたしました。
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/roman2023
主催:ホテル雅叙園東京
開場:ホテル雅叙園東京内 東京都指定有形文化財「百段階段」
開催期間:2023年3月25日~6月11日
来場者数:約35,000名
ホテル雅叙園東京の前身である目黒雅叙園の3号館として1935(昭和10)年に建設された建物。絢爛豪華な装飾が施された7つの部屋を99段の長い階段廊下でつないだ独特の建築で、「昭和の竜宮城」と呼ばれた目黒雅叙園の面影を今に伝える昭和の名建築の1つです。その豪華な装飾は桃山風、更には日光東照宮の系列、あるいは歌舞伎などに見られる江戸文化に属するものとも言え、東京都の有形文化財に指定されています。